ナジュ聖母の小山十字架の道行(1留―15留)   

ナジュの聖母小山 十字架の道について       カルワリオの小山 十字架

 

第1留:死刑を宣告される主を黙想しましょう。

十 主は尊い十字架によって全世界を救って下さいました。

◎主イエス-キリスト、私達はあなたを礼拝し賛美します。

十 罪の無い身でありながら死刑を宣告された愛の主よ!

○私たちが他人をさばき批判して悪口を言う度に神様を再び侮辱的な裁きの場に立たせ、私たちが蓄えた功労が無に帰する結果を生むことになります。主の受難の功徳により罪を痛悔しながら悟ることができますように。

● お互いを排斥しあいながら、魂に傷を負わせていないか、天倫を破るとか、自分が上になるために相手を踏みにじり、呼ばれた子供も互いに争って、分裂の悪魔に合流していないか、深く黙想しながら再び神様を屈辱の裁きの場に立たせないよう悔い改め、約束しますから、常に目覚めているようにお助け下さい。(しばらく沈黙する)

○ “ここはまさに私があなたと共に、血を流しながら歩く十字架の道です。この十字架の道を歩くすべての人が、心の扉を開き、真心から私と結合する事を望んでいます。私の苦痛に参加して祈るなら、私と会うようになり霊と肉の癒しを受けることが出来るでしょう”

(2002年1月18日)

◎ アーメン。

   主の祈り、聖母マリアへの祈り、栄唱

◎聖母よ、主の御傷を私たちの心に深く印して下さい。

 

 

第2留:十字架を担う主イエスを黙想しましょう。

 

十主は尊い十字架によって全世界を救って下さいました。

◎主イエス-キリスト,私達はあなたを礼拝し,賛美します。

十 全人類を救うために進んで十字架を担われた愛の主よ!

○主は人類を救うために罪人と断罪されて、十字架を担われたので、聖母はナジュで次のように言われた“十字架に寄らなければ、あなたたちは聖徳を獲得できません"(1989年11月26日)今、私たちは誰の罪でもなく、自分の罪による十字架さえも背負わないようにし避けようとしてきました。頭痛、打ち身、かすり傷等のような軽い苦痛にさえ不平を言って、十字架を下ろそうとしました。主は今この瞬間にも私によって重い十字架に強く推されて苦しんでおられます。

●重い十字架を背負って茨の冠と鞭打ちで傷ついた体を引きずりながら群衆のからかい、嘲笑の中、ゴルゴタの丘を登る主イエスを聖母は見つめます。今まで間違って生きてきた私の罪を深く悔いながら与えられた十字架を拒否せず、聖母を通して神様にもっと身近に進むことができますように(しばらく沈黙する)

○ あなたが私に真剣に求めることは全て聞き入れますが、形式的な祈りは私の父も、私の母も、私をも、感動させる事は出来ません。もう、これ以上ひるむとか、ためらっている時間がないので急いで集中して新しいスタートを切りなさい。

◎ アーメン。

主の祈り、聖母マリアへの祈り、栄唱

◎聖母よ、主の御傷を私たちの心に深く印して下さい。

 

 

第3留:力尽きて、初めて倒れるイエスを黙想しましょう

 

十主は尊い十字架によって全世界を救って下さいました。

◎主イエス-キリスト,私達はあなたを礼拝し,賛美します。

十 私たちの罪の重さに倒れた愛の主よ!

○ 私たちが寂しくて,悲しくて、苦痛の重さに押され、葛藤、苦悩に疲れて倒れようとした時、そして罪に落ちて全てに自信がなくあきらめたくなるようなとき。

● 落胆と失望に陥った時も、常に主の十字架上の苦しみを黙想し、犯した罪を悔いながら、優しい主と御母の声を聞いて,また新たに始めさせて下さい。(しばらく黙想する)

○ "呼ばれを受けた世界のすべての子供たちよ!私の息子イエスは、十字架上での5つの傷、いばらの冠と燃える御心から流れ出る宝血で、そして私が流した涙と、血の涙と慈悲の流れ(香油)で、あなたたちのすべての過ちと、みにくい垢もきれいに洗い、詰まったものを取り除き、病める魂を救うために自ら来たのですから急いで目をさまし、もっと近くに来なさい。“(2002年1月18日)

"さあ、朽ちて無くなるこの世の物と、肉に没頭し妥協したことを最後の日に後悔しないように、天上の財物を望み、そしてあなたたちが悔悟するのを願いながら私の母と、私が重言してまで教えたメッセージで身を固め、はかり知れない十字架上の苦しみを通して得られた救いで天の国を享受しなさい” (2002年1月18日)

◎ アーメン。

   主の祈り、聖母マリアへの祈り、栄唱

◎聖母よ、主の御傷を私たちの心に深く印して下さい。

 

 

第4留:十字架の道で聖母に出あう主イエスを黙想しましょう。

 

十主は尊い十字架によって全世界を救って下さいました。

◎主イエス-キリスト,私達はあなたを礼拝し,賛美します。

十 十字架の道で、ご自分の母に出会い、極度の苦痛を受けられる愛の主よ!

○世界の無数の子供たち、とくに呼ばれを受けた多くの子供が罪を犯す度に、鋭い剣や槍、きりで、主の御心を容赦なく突き刺し、主の茨の冠はさらに強く押し付けられ血が流れ出ます。これは何といたわしく、哀しく、なげかわしい事でしょう!鋭い剣に刺された聖母の痛む胸を誰が想像できましょう。

● 今後、私たちの罪を深く悔み、与えられた十字架を喜んで担う時、毎瞬の慰労と激励の言葉で、私たちに勇気と力を下さる主と、聖母に会えると固く信じます。主と、聖母が受ける極度の苦痛をいつも黙想しながら、私たち皆が目覚めて祈ることを願います。(しばらく黙想する)

○ "あなたたちをそんなにも愛される主は、このように血を流し続けておられます。それを見て私の心は引き裂かれる痛みです。あなたたちだけでも、この血と汗を拭いてくれると良いのですが?“(1996年11月25日)

◎ アーメン。

主の祈り、聖母マリアへの祈り、栄唱

◎聖母よ、主の御傷を私たちの心に深く印して下さい。

 

 

第5留: キレネのシモンがイエスを助けて十字架を担う

 

十主は尊い十字架によって全世界を救って下さいました

◎主イエス-キリスト,私達はあなたを礼拝し,賛美します。

十 私たちに無限の愛と慈しみを与えられる主よ!

○ 主の代わりに十字架を背負ったシモンを思いながら私たちも与えられた十字架を拒否せず、私たち皆の救いのために最後の一滴の血と水までも惜しまず流し、私たちの罪の代価を払っておられることをいつも思いながら、瞬間ごとを心から悔悟して、キリストを頭に皆が一つになりますように。

● 真心から互いに励まし合い、解放された幅広い愛で、互いの長所は見習い、短所は直し、忠告は受け入れて愛の鎖が切れないように、私の心に主と聖母を迎える真の子供になるようにしてください。 (しばらく黙想する)

○ "あなたの主が十字架を背負ってカルワリオ山を登るとき、あまりの重さにシモンが代わりに担わされました。その役割が出来るようにこの母があなたを特別にここに呼んだのに、悪魔に喜びを与えてもいいのですか。あなたたちのため、私の愛の超越性を忘れないで、被造物を越えた愛でお互いに愛し合いなさい”(1995・12・8)

◎アーメン

主の祈り、聖母マリアへの祈り、栄唱

◎聖母よ、主の御傷を私たちの心に深く印して下さい。

 

 

第6留:イエスに布を捧げた聖ヴェロニカを黙想しましょう。

 

十主は尊い十字架によって全世界を救って下さいました

◎主イエス-キリスト,私達はあなたを礼拝し,賛美します。

十絶え間なく滴り落ちる血と汗が目をおおっても、罪人の改心のため、最後まで十字架を担われた愛の主よ!

○私たち皆が主イエスの血と汗、そして聖母の血の涙をぬぐい取るよう呼ばれていますが、むしろ、ねたみ、しっと、憎み合って互いを許さず、憤怒と激情に満ちて、悪魔に喜びをプレゼントしていますので主と聖母をどれほど悲しませているでしょう!

●兵士たちがイエスを鞭打ち,蹴り,つばを吐きかけ、群衆は石を投げつけている中、ヴェロニカは体面も人々の目も気にせず、彼らを押し分け前に進み出て、

いばらに刺され、流れた血が凝り固まって見えなくなったイエスの目と、血と汗で汚れた顔を拭いてあげました。私たちも聖ヴェロニカのように勇敢に他人の目をはばかる事なく、愛の力を発揮し、英雄的に忠誠を捧げる、御心の使徒になることが出来ますように、いつも目覚めているようにしてください。 (しばらく沈黙する)

○ "今も、私があなたたちのために血と、汗と、血の涙を流している事を知ったなら、あなたたちの生活で私の血と汗を拭いて下さい。それがまさに改心の生活です"(1992年5月27日

◎ アーメン

   主の祈り、聖母マリアへの祈り、栄唱

◎聖母よ、主の御傷を私たちの心に深く印して下さい。

 

 

第7留: イエスは極度に衰弱し再び倒れます。

 

十主は尊い十字架によって全世界を救って下さいました

◎主イエス-キリスト,私達はあなたを礼拝し,賛美します。

十 数え切れない残虐な鞭打ちを受けて気力も尽きた主エスは、十字架と共に倒れながらも、罪人の悔悟のために全力を尽くして起き上がられた愛の主よ!

○ 2度目に倒れた時、ローマの兵士が指輪をはめたこぶしで主イエスの左の頬を容赦なく殴りつけます。主の顔は裂け、いくつかの肉片が顔から飛び散りました。他の兵士は、主の全身を足と鞭で乱暴に踏むとか、鞭打ち蹴飛ばされたことは、どれほど凄惨な苦痛だったでしょう。

● 罪人の改心のために、誰の助けも得られずやっと立ち上がった,主のその受難の功徳をを通して、不足な私たちは悔悟して、主と聖母の御旨だけに従って生きるよう努力しますので、私たちが何度も倒れる時、再び立ち上がって新たにスタートする事が出来ますように慈しみをお与えください。(しばらく黙想する)

○ "私の息子イエスの計り知れない十字架の苦難を通して得られた救いの神秘を黙想しながら、あなたの大切な時間を罪人の悔悟のために完全に捧げながら、私の息子イエスの苦難に参加しようとする、その愛に満ちた祈りに、私の息子イエスと私は今日も、あなたたちと共にいます” (2002年2月2日)

◎ アーメン。

   主の祈り、聖母マリアへの祈り、栄唱

◎聖母よ、主の御傷を私たちの心に深く印して下さい。

 

 

第8留:イエス、エルサレムの婦人を慰める。

 

十主は尊い十字架によって全世界を救って下さいました

◎主イエス-キリスト,私達はあなたを礼拝し,賛美します。

十 激しい苦痛の中でも罪びとの私たちを慰めて下さる愛の主よ!

○ 主よ,あなたは鉄の棒で突かれる痛み,石投げ、暴行による痛み、全身の傷、骨が砕けた苦痛の中に、精神は混迷し、目もまともに開けられない主は、足を引きずり進んで行かれます。無数のやじとあざけりと鞭を受けながらも、私たち罪びとをこんなにもたくさん愛して慰めて下さるのですか。

● 利己心、無理解、排他的に誘導する悪魔にそそのかされて、あらゆる罪を犯す、極悪非道な罪びとも、主と聖母は、みんなが悔悟して救いを受けることを望み、腕を広げて待っておられます。私たちが正義の審判の遠くないことを悟りながら、小さな魂として毎瞬間を目覚めて祈るようにして下さい。 (しばらく黙想する)

○ 今、人類が無分別に犯している罪によって神の義怒がたまり、罰を下す日が近いと思われる今 "私の涙を見て泣くのではなく、茨の冠をかぶり、血と汗を流す私の子イエスを見て慰めて下さい。” (1985年8月11日)

と言われた聖母の言葉がそのまま行えますように。

◎ アーメン。

主の祈り、聖母マリアへの祈り、栄唱

◎聖母よ、主の御傷を私たちの心に深く印して下さい

 

 

第9留:3度お倒れになったイエスを黙想しましよう

 

十主は尊い十字架によって全世界を救って下さいました

◎主イエス-キリスト,私達はあなたを礼拝し,賛美します。

十 十字架と共に凄惨な姿で地面に倒れながらも、御父の御旨を果たすため、人類を救うために、全力で立ち上がられた愛の主よ!

○あなたは全身の傷、血まみれの体で、重い十字架だけでなく、全人類の罪を背負って凄惨に倒れられました。それはまさに私の罪によって受けた苦痛だったのです。

●十字架の下に敷かれた主は倒れたまま、あえぎながらも、罪びとの悔い改めと、人類の救いのため捧げてくださったのに私たちが悔い改めないならば、悲しみ嘆かれるのではないでしょうか。

主のその凄惨な苦痛を深く黙想しながら、私に与えられた悲しみと凄惨な苦痛と苦しみ、苦悩と葛藤を美しく奉献して主と聖母を慰める子供になるようにしてください。  (しばらく黙想する)

○"頭から足先まで血だらけになった身で,あらゆる嘲り(あざけり)を受けながら歩かれたカルワリオの残酷な十字架の道で気力が尽きて衰える、私の息子イエスが十字架と共に倒れた時、目を開けては見るに忍びない、この母の凄絶な痛み、それはまさに全身が裂けて全ての骨が砕けるような苦痛でした。

それだけではなく、主が行く道なら、どこまでも行くはずだった愛弟子でさえ、私の息子イエスを無視した時の、骨がしびれる痛みは、、、それは裏切りの恩知らずが、鋭い剣になって私の心臓に深く突き刺さる痛みでした。しかし、残酷なその姿の前に母でありながらどうすることもできなかった私は、その日以降、毎日主が血を流して歩いたカルワリオの道を罪びとの悔悟のために歩きながら主なる神にひたすら祈りましたし、2000年が過ぎた今もあなたと共に歩いています。” (2002年3月28日)

私たちはいつも目覚めて、イエスの裂かれた心臓を縫い合わせた聖母の汚れ無い御心の使徒になりましょう。聖母の言葉に従い,私たちの毎日、毎瞬間を“祈りの生活”に変えましょう。

◎ アーメン。

主の祈り、聖母マリアへの祈り、栄唱

◎聖母よ、主の御傷を私たちの心に深く印して下さい

 

 

第10留: 悪人たちは主の衣をはぎ取り、苦みを混ぜたぶどう酒を飲ませました。

 

十主は尊い十字架によって全世界を救って下さいました

◎主イエス-キリスト,私達はあなたを礼拝し,賛美します。

十 乱暴に服を脱がされた主の体は肉が裂け、ボロボロになって崩れ落ち、鮮血が飛び散りましたが、その激しい痛みの中にも罪びとの改心だけを求める,愛いっぱいの主イエス!

○ 無残にも多量の血を流し、力尽きた状態で、激しい寒さに震えていた主イエスは、あらゆる悪口、あざけり、侮辱を受けながら、服を脱がされ、酸っぱい胆汁をなめさせられるという恥を受けられましたので目を開けては見ることのできない残酷な光景でした。

● 大多数の選ばれた彼らと、呼ばれを受けた子供までも主イエスを十字架に釘づけにして、十字架から降ろしてあげるどころか、傲慢と利己心のために悟ることができず、悪魔と合流して、方向感覚を失った羊とともに地獄に向かっているので、主と聖母の心はどんなに痛いでしょう。不足な私たち、これからは傲慢と利己心を捨て、天地にはびこっている悪魔に勝利し、主と聖母を慰める者となって血と、汗と、血の涙を拭く謙遜な道具にさせてください。 (しばらく沈黙する)

○"すでに、この世は極度の罪悪によって灰燼(かいじん)に帰する危機に陥っていますが、あなたたち小さな魂の熱心な祈り、犠牲と償いがありましたから、私の息子イエスが、もう一度チャンスを下さるという事実を肝に銘じて、呼ばれをうけたあなたたちだけでも、愛のいけにえとなって来られたキリストの

御心と私の御心の中に、完全に溶解されなさい。

生活の祈り化’によって、血にまみれた主の傷を覆(おお)い、拭いて縫ってあげなさい”(2001年11月9日)

◎ アーメン。

主の祈り、聖母マリアへの祈り、栄唱

◎聖母よ、主の御傷を私たちの心に深く印して下さい

 

第11留:悪人たちにより十字架に釘づけられた、主イエスを黙想しましょう

 

十主は尊い十字架によって全世界を救って下さいました

◎主イエス-キリスト,私達はあなたを礼拝し,賛美します。

十おお、神様! 私の愛する主よ!

○ あなたは、あなたを死に追い込もうとしている魂までも愛されました。その高く、深く、広い愛を私たちはどうして推し測る事が出来ましょう。

耳をつんざく金槌の音を聞きながら、生きた筋肉を突き刺され、骨を砕かれる惨苦と、絶えず流れる御血を見ている聖母の胸は、ずたずたに引き裂かれる痛みです。どれだけの祈りを捧げたら私たちが打った釘を全部抜いて差し上げることができるでしょう。

私たちいつも不足ですが、全身を尽くしてあなたを愛しますので、とても小さいものですが、私たちが捧げる犠牲と補贖、そして真心からの祈りを通して慰めを,お受けください。

● おお、私の主、私の母よ!

これから私たちは御母が下さったペンチで、主キリストに打った釘を抜く愛のペンチとなり、又、血と汗を拭く愛のハンカチになって、引き裂かれた御心を縫う、愛の裁縫師になり、感謝の気持ちを忘れない人生を生きるよう努力しますから、主と御母はどうか慰めをお受けください。(しばらく沈黙する)

○ “神は荒れ野でモーゼに青銅の蛇を高くあげさせ、多くのイスラエルの民を救われたように、危険にさらされたこの時代に、真心込めて、主の受難を黙想し、罪びとの悔悟のために祈るこの十字架の道で、私の子イエスと私は血を流しながらあなたと同行して、測り知れない十字架の受難の功徳と、燃える御心の愛で多くの人を救おうとしています" (2002年3月28日)

◎ アーメン。

   主の祈り、聖母マリアへの祈り、栄唱

◎聖母よ、主の御傷を私たちの心に深く印して下さい。

 

 

第12留:主イエスの十字架上の御死去を黙想しましょう

 

十主は尊い十字架によって全世界を救って下さいました

◎主イエス-キリスト,私達はあなたを礼拝し,賛美します。

十人類を救うために御自分のすべてを捧げ、和睦のいけにえになって来られた、極めて愛する主よ!

○ 罪の無い主は、あなたを殺そうとする人のために"御父よ、彼らは自分がなにをするのか知らないでしています。彼らを許して下さい。”として許しました。(ルカ 23:34)私たちは猜疑(そねみ、疑い)や嫉妬、憎悪とうらみ、裏切りと怒り、理解不足と心のわだかまり、そしてどうしようもない状況で受けたすべての傷によって隣人に傷を与えたり,受けたりしましたが、自分を殺す人さえも許した主の愛を黙想しながら、これまで犯した全ての罪を悔い、敵をも赦し愛する事が出来ますように慈悲をお与えください。

●十字架にかけられて死ぬしかなかった、右側の盗賊は信頼を込めて嘆願しました。“主よ、御国においでになる時は、私を思い出して下さい“と言ったので天国を享受されました。私たちも無能でつまらないと思う時、失望と挫折に打ち沈んで死にたい気持ちになった時、あらゆる憎悪と侮辱を受ける恥辱の中で、十字架に釘づけにされて、あらゆる憎悪と侮辱を受ける恥辱の中で、3時間もの間、血一滴、水一滴も残さず私たち、罪びとのために流してくださった高貴な愛と、槍が脇腹から心臓に貫通した、その苦難の功徳を通して私たちが皆、悔悟して右側の盗賊のように信頼に満ちた嘆願で、もっと単純に主と聖母の意に沿った小さな魂になって最後の日、天国にいるようにしてください。(しばらく黙想する)

○“愛する私の小さな魂よ! 

私が十字架に付けられて激しい苦痛の中で凄惨に、死に至る時、私の人生が受けた恥は実に凄惨でした。しかしそれは恥と侮辱にではなく、人類の救いのための神の無数の愛でした。”(神に向かう愛の道から)と言われた主の言葉をいつも思いながら主のはつかしめを私たちが、代わりに受け、聖母を慰めるささやかな魂になって、私たちの人生をより美しく、‘生活の祈り’によって、奉献します。

◎ アーメン。

   主の祈り、聖母マリアへの祈り、栄唱

◎聖母よ、主の御傷を私たちの心に深く印して下さい。

 

 

第13留:十字架から下ろされる主の聖なる御体を黙想しましょう

 

十主は尊い十字架によって全世界を救って下さいました

◎主イエス-キリスト,私達はあなたを礼拝し,賛美します。

十 十字架から下ろされた、イエスの冷たくなった

なきがらを抱き、凄惨に泣かれる聖母!

○ 御子の残酷な臨終に遭われた時の苦痛と、なきがらを懐(ふところ)に抱いて、限りなく悲痛に泣かれた御母の凄絶な苦痛を、至らない私たちがどうして、その全てを推し測ることができましょう

●差し上げたいものは、恥ずかしさしかない罪びとですが、孤独、哀しみ、苦しみが押し寄せてこようと、又あらゆる侮辱と非難を受けることになっても、御母の凄絶な苦痛を黙想しながら、私たちの生涯を、喜びと愛で、主と聖母のために完全に奉献するように努力します。繰り返し悩ませていた癒えない傷も‘生活の祈り’で美しく奉献しようと努力しますから、神様から離れていく魂のために血を流して下さった主と聖母のその熱い愛を見習い、もっと愛の力を発揮して英雄的に忠誠を尽くすようにさせてください。(しばらく黙想する)

○“私は、金、銀、宝石、世俗の権力で世界の子供を拘束したのではなく、この上ない神の愛と一致して私の体から一滴も残さず流した血によって救ったので、その愛の血の値を罪びとの悔悟のために使うことです”

(神に向かう愛の道より)

◎ アーメン。

主の祈り、聖母マリアへの祈り、栄唱

◎聖母よ、主の御傷を私たちの心に深く印して下さい。

 

 

第14留:主の聖なる御遺体の埋葬を黙想しましょう。

 

十主は尊い十字架によって全世界を救って下さいました

◎主イエス-キリスト,私達はあなたを礼拝し,賛美します。

十 主イエスは十字架から降ろされましたが、死なずには復活はありえないため、すべてのことを完成させるため十字架上で亡くなり墓に葬られた、愛そのものであられる主よ!

○主は始めと終わりであり、死と地獄と天国への鍵の持ち主でありながら、不足した私たちのために、すべてを捧げて下さいました。主の高く深く、広大で無限の愛を罪びとの私たちが、どうして推(お)し測る事が出来ましょう。

●教会のもっとも大きな宝であり、この上なく神聖な宇宙の女王である愛する御母!

御母が御子を失い、一人残されたその時刻はどれほど残酷な苦痛の時間だった事でしょう!御子を宿された瞬間から苦痛は続きましたが、初めて人間的な悲しみを示しながら、御子と、罪びとの悔悟のために、時間も忘れて凄惨に泣きながら、夜通し祈りました。不足で罪深い私たちは、御母の悲痛だったその苦痛をいつも忘れず、毎瞬間を’生活の祈り’で実践し、大小の十字架を受け入れ、完全に奉献の人生を過ごすようにお導き下さい。(しばらく沈黙する)

○“私はあなたのために、あらゆる苦難を忍び受け、十字架に釘付けにされて死にました。しかし私は死に終らせません。私を十字架に釘づけにして殺した彼らのため、極悪非道な罪びとのため、善良な彼らのためにも、みんなが悔悟して救われ聖三位のうちに一つになることを願って、今この瞬間にも血を流しながらあなたのところに来たのです。私は私の母と共にあなたのために全てを残さず出しました。これを悟ってみんなが悔悟することを望みます”(1996年7月1日)

◎ アーメン。

主の祈り、聖母マリアへの祈り、栄唱

◎聖母よ、主の御傷を私たちの心に深く印して下さい。

 

 

第15留: 主イエスの復活を黙想しましょう。

十 死に打ち勝って復活し、新しい命へと乗り越えられた偉大な愛の主よ!

○ 死を死に終わらせず、私たちに希望を注いで下さった測り知れない無限の愛と、十字架の救いを通して永遠の新しい生命を下さったその驚くべき愛は、天の御父に至りました。あなたはどうして私たちを、こんなにも愛してこの十字架の道を通して、霊的に成長させながら、全免償を与えると約束されるのですか。

● 実った麦の穂と、からの麦の穂を選り分ける重要なこの時期に、すべての子供が、悔悟して救われ神様に栄光を返すために、私たちが呼ばれを受けた、という重大な事実を悟って聖母の意に順応して、滅びと破滅に至る悲惨の世を救うのに忠誠を尽くして働きます。天と地にはびこる悪魔の狡猾(こうかつ:悪賢いこと)な攻撃にも充分に耐え得る不敗の武器を持って疾風勁草(しっぷうけいそう:激しい風が吹いてはじめて強い草が見分けられる)のようにしてくださる主と聖母に完全に委託していますので、すべての子供が闇から解放され、霊的に生まれ変わって復活の勝利で喜びと、愛と、平和を享受させてください。(しばらく沈黙する)

○ “2000年前私は自分で十字架から降りる事も出来ました。しかし、死ななければ復活出来ないという真理を再び記憶しながら、私の呼びかけに応えたあなたたちだけでも、殉教者の信仰を見習い、一致して素直になってほしいです.(1998・4・12)そして、最後の日、天の天使、諸聖人の歓呼の中で,死も飢えもなく、のどの渇き、悲しみ、苦しみ、ため息もない、愛だけが満ちている永遠の天上の宴に入って栄光を享受するようにしなさい。”(2001年11月9日)と言った主は賛美、感謝、栄光、崇敬を永遠にお受けください。アーメン。

十復活された主イエスからの祝福を受ける心の準備をしましょう。 “全世界が救われる事を願って、私と、私の母を訪ねて来たあなた方全員に、無限の祝福を与えます”(2002年6月30日)

教皇様の意向に従い、聖職者や修道者の霊的聖化、罪人の改心、家庭の聖化のために。

主の祈り、聖母マリアへの祈り、栄唱