私は夜9時に急に全身から力が抜けて倒れましたが、協力者たちに助けられて屋根裏部屋に上って来ました。そして余りにも苦しく身悶えしました。そうするうちに脱魂状態に入ったようでした。
私は天国と煉獄と地獄を見せていただきました。世間の表現で、天と地の違いだと言います。そうです、甚だしいその違い!救われた子供たちは花畑で平和と喜びと愛を取り交わしているのに、捨てられた子供たちは燃え盛る炎の中で恨みと憎しみで燃えています。
[天国-それはまさに楽園です]
天国に行く霊魂を迎えるために、数しれない天使たちが美しく荘厳な交響楽を奏でながら合唱しており、また数しれない聖人聖女たちが歓呼の声を上げて迎え、主イエスは両腕を広げて待ち受けられ、聖母は手を差し延べてその腕を支えておられます。神もにこやかに喜んで迎えになり、聖ヨゼフも喜んで迎えます。
天国は疑心と嫉妬のないところ、互いを大切にし合いながら愛を恵み合うところ、愛と平和と喜びの溢れる所、食べなくても腹の空かない天上の宴会に与るところです。
聖母は花の冠を備えてかぶせてくださいます。
一緒に手に手を取って踊るところ、楽園の花畑で聖母は主イエスと一緒で、ご自分のチマ (下半身にまとった韓国の女性の衣服) の両端を両手で取られると、それは非常に大きなマントになり、その中に皆が入って来るのでした。お互いが譲り合うところ、傷つけ合う事がなく、秩序を守るところ、顔は笑い、花が咲き、美しさがあふれるところなのでした。
[煉獄-煉獄に行く霊魂]
そこは熱く燃え上がる炎の中に、自分自身が自ら入らなければならないところ。この世で果たし終える事が出来なかった償いなどを、きれいに浄化させるところ。神の恵みの内に死んても、まだ払わなければならない償いが残っている霊魂が、残った諸罰 (小罪や許された大罪に対して、この世や煉獄で受ける罰) などを償うために、自分自身で行かなければならないところ。そして、そこで清く浄化された時、聖母の助けによって、天使たちに助けられて天国にのぼるのです。
生きている私達が、彼らのために祈るとき、その時間は短くなります。人が煉獄の霊魂のために犠牲と償いを捧げるとき、彼らはキリストと共に苦しみながらも早く天国に上る事ができるのです。彼らは苦しみをよく耐え忍ぶ事が出来ずに奉献ができなかった事を後悔しても、すでに時が遅いのです。私達は生きている間に、他人のために犠牲を通した愛を、絶え間なく捧げなければならないのではありませんか。
[地獄-地獄に行く霊魂]
両手を後ろに縛って、天使たちが罪びとを下につき落とせば、同時に悪魔たちがすばやくこれを取り込んでしまいます。その時、炎々と燃え盛る火の中に落ち込むのです。永久に出る事ができない滅亡の道、どれほど後悔して身悶えしても、満足できない憎悪の満ちあふれた炎の海の地獄。
誰が手を取ってくれますか。誰もいません。水におぼれた人がわらをもつかもうとするそんな身悶えですが、しかし一層熱い火の中で駆けずりあいながら、掻きむしり、引っ掻きあい、食べ物も奪い合って食べようとしても、その食べ物がすべて火の中に落ちて燃えてしまい、誰も食べる事が出来なくて争うところ。
両眼がすべて突き出て、恐ろしい悪魔となってしまうところ。見るに忍びない残酷な光景など・・・
聖母:
娘よ!見たでしょう。
天と地をつなぐ綱はまさにこの母です。誤りはこの世のどこにでもあって、悪魔は私が選んだ子供たちまでも多くの誤りに染まるように、そして彼らが落ち込むように誘惑していますから、私の心は非常に痛むのです。それであなたを通して私の声を世の子供たちに伝えようとしています。
ですから私の子イエスが絶え間なく照らしている光と私の愛を知るようにして、彼らが今落ち込んでいる暗黒の落とし穴から逃れるように知らせたいのです。
私のために、私の子イエスのために苦しみを受ける事を喜ぶ私の小さな娘よ!
天国に呼ばれた幾多の子供たちが煉獄と地獄に向かって行きますので、私の心は強く痛むのです。目に入れても痛くないほどの私の司祭たちの中にも、煉獄と地獄に向かって進む霊魂がいるので、あなたを通して彼らを救おうとしています。あなたが苦しみによく耐えて奉献する事は、引き裂かれた私の傷に香油を塗ってくれる事なのです。
ジュリア:
しかし、母さま、私は、余りにも力がありません。私までも母さまの心をいつも満たしてあげる事ができませんでしたし、母さまのために完全に全てを諦めるのが、時には、難しいと思う時が多いのです。私を助けてください。
おお、私の母さま!私たちの盾であり、私たちの慰め手!か弱い私を完全に母さまに任せますから、み旨を果たしてください。
聖母:
今も幾多の霊魂が地獄の道に向かって進んでいます。あなたの犠牲と苦しみを通して地獄の道に進んでいる霊魂を救おうとする、私の苦しみに共に参加しますか。
ジュリア:
はい、母さま!
母さまと共に多くの霊魂を改心させるために味わう苦しみがどんなに楽しい事ですか。母さまを知る前には、私はとても不幸でした、いかに惨めだった事でしょう。しかし今はこの世でこの上なくいたらなくても、苦しみに共に参加するようにしてくださった主と聖母に感謝するのみです。
聖母:
さあ、私の愛する娘よ!自ら苦しみを願うと言う可愛い私の娘よ!
今、あなたは苦しみを受けています。しかし、娘よ!私はあなたよりも、もっと大きな苦しみを味わっているのです。
ジュリア:
母さま!
私がその大きな苦しみを全部受けるようにしてください。なぜこの上なく善良な母さまがその大きな苦しみを全部お受けにならなければならないのでしょうか。
聖母:
あなたと私の受けるその苦しみを通して、誤りに陷いった子供たちが救われるのです。汚れた霊魂たちが私の子イエスの与える血によって醜い垢が清められて、驚くべき奇跡によって救われる事ができるのです。
ジュリア:
母さま、本当に私は、私を全部差し上げます。
聖母:
娘よ!苦しみを受けなければならない私の娘よ!
あなたのすべての犠牲と償いがこの世では重くても、私があなたの手を取ってあげますから、心配しないでください。あなたは私の側に立つでしょう。
ジュリア:
母さま!
私は全く資格がありません。どうして私が大きな事を望めますか。私が地獄の道を行く事で、多くの霊魂を主が住まわれる宮居に捧げる事ができるなら、私はその道を楽しく進むでしょう。私は、一人の霊魂をも、より多く救うための母さまのみ旨に従って、沢山の苦しみを愛と喜びをもって捧げる事を願います。
聖母:
そうです、私の娘よ!それで私はあなたを愛します。その心情が世に流れ出て、霊的な盲人が目を開くようになり、病んだ霊魂が戻って来るでしょう。しかし彼らが私の言葉に耳を傾ける事を拒むなら、彼らが死んだ後に、私は彼らのために何もしてあげる事もできないでしょう。その時は、既に私の子イエスの正義が実現しなければならないからです。それで悪人たちは恥じいるはずで、そして後悔するでしょう。しかし、そのときはもうすでに遅いのです。
[地獄の恐ろしい苦しみ]
地獄は、この世で人の想像では思いつく事もできないほどの苛酷な悲嘆にくれて、泣き叫ばなければならないのです。
永遠の呪いの中で神から切り離された霊魂が非常に多くの方法で、主イエスの正義の審判の下で、痛嘆して泣き叫びながら、後悔し、もがいても、いっさい不毛な呪いの巣窟に行く事がないように、聖母は果てしなく苦しみを受けられながら、私たちを呼んでおられます。母さまのお呼びに“はい”と答える私たちにならなければなりません。
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