フィリピンの巡礼者40人余りとアメリカの巡礼者20人余り、そして韓国の10人余りが、泣かれる羅州の聖母の家に巡礼して、午前11時40分頃、羅州の聖堂でフィリピンのオジェリ神父の司式の下にミサに与る事になりました。聖体奉挙の時に私は慈悲深い主イエスの喜んでおられる姿を聖体の中に見るようになり、言葉で言い表わせないうれしさで胸が一杯になりました。“おお、主よ!万民を救おうと御自ら食べ物になるまで、ご自分を低くなされて、真に私たちの中に来られた愛の王である救い主よ!主の子供たちが一日も早く悔い改めて、これから迫って来る火の災いから免れる事ができるように慈悲を施してください。” と切に祈りながら聖体を拝領して、席に戻って黙想していました。聖体を含んだ口の中から血のにおいが強く感じられて、隣に座っていたルビノとアンドレア兄弟に見せたところ、驚いて神父に知らせ、皆が目撃して声を出して泣きました。
聖体は、初めは浅黄色でしたが、毛細血管が出来始めて、徐々に赤い血に変わりました。その時すぐ私は脱魂状態に入るようになり、沢山の人々が多くの大きな船に乗って海を航海している光景を見ました。私も船に乗っていました。ところが私たちの乗った船は少し劣るように見えましたが、船首には大きな鳩の形があり、少し後方の右側にはカリスと聖体が描かれている旗と左側にはMの文字の描かれている旗がひるがえっていて、その中央で青いマントをはおりになった慈悲の聖母が、余りにも優しく、美しい姿で船を導いておられました。
他の多くの大きな船は船首に赤い竜の形がつけられており、赤色、緑色、黄色など、さまざまな色で、きらびやかに装飾されていましたが、その船の中にいるおびただしい群衆は、存分に食べて飲みながら楽しんでいました。その時、私たちと一緒に船に乗っていた何人かの人々が、その光景を見て眩惑され、羨望の目で眺めながらその船に乗りたいとの望みを、他の船に乗った人々が直ちに見抜き、そちらへ渡って行く橋を作りました。彼らがそちらへ行こうとすると、聖母が口を極めて引き止めに掛かられましたが、彼らは聖母を振り切って行ってしまい、聖母は無言のまま、切なく涙を流しておられました。
どれくらい過ぎたでしょうか。台風が吹きつけ始めて、空は暗くなり、暫くして天から火の玉などが落ちると聖母はいち早くマントを拡げて私たちを覆ってくださいましたから、私たちは無事でした。しかし、他の船に乗っていた人々が、火で燃え上がり、溺れながらもがき、皆が水中に葬られて行く様子は見るに忍びない残酷な光景でした。悽惨なその光景を切なく眺めながら涙を流しておられた聖母は、溺れていた人々の中で何人かが主を呼び、また聖母の助けを請いながら、私たちの船に近付いて来ると、いち早く彼らを水中から救い出して、私たちの船に乗せられました。彼らは暫く目が見えなくなり、悪魔の誘惑に乗ってしまい、最後の瞬間に過ちに気づき、心から悔い改めて主を尋ねる人々でした。
彼らが救い出されると台風は治まり、海も静かになって、暗い空は晴れて青く明るくなり、燦爛たる光が私たちの上に注がれ、天使たちの歌声が聞こえて来ました。“アヴェー、アヴェー、アヴェー マリア”。
この時、聖母は私たち皆に親切に、和やかに言われました。
聖母:
この上もなく愛する私の子供たちよ!
最後のこの時代に、私の使徒になるよう招かれたあなたたちを、親鳥がひなを羽の下に集めるように、私の搖りかごに泊まるようにして、私が準備したマリアの救いの箱船に乗せて身を避けさせた事を決して忘れず、元に帰る事なく、二度とこれを降りる事のないようにしなさい。
この浄化の時代に、私はあなたたちの霊魂だけを愛するのではなく、肉身も愛しますから、険しい道で私があなたたちの手を取って導いて行くという事を確実に知らせてあげます。
これがまさに私の子イエスの光栄に完全に与る事ができるようにするために、私が準備した天国に行く近道です。それで、私はあなたたち皆を私の愛に導いて、霊的な幼子にし、小さな霊魂になるようにします。そうすれば、私の子イエスと私があなたたちと一緒に対話を交わしながら生活する事ができるようになるでしょう。
この浄化の時期に、広大な大陸で数多くの子供たちが、私の敵である悪魔と力を合わせて、頭で分別して口で言い、大人の心で考え、人間的な知識と知恵を総絞りして、誤りに陥り、かつ判断して行動するので、イエスの聖心と私の心から外れて迷っています。福音的生活ができない上に、天の母である私の言葉を聞き分ける事もできません。それで私の心がひどく痛むのです。
今日、悪魔の欺瞞は余りにも悪賢く、計略をめぐらして、善良な霊魂たちだけでなく、多くの牧者たちまでも欺いています。それで、彼らに従う羊たちが僅かばかり間違えて、さまざまな災いによって滅亡に向かってもよいのでしょうか。
霊的な目が眩んで耳が遠くなり、自ら罰を招いて滅亡の道へ向かって行く彼らに、召されたあなたたちが、私の与える愛のメッセージを伝えて、主を知る事ができるように、早く彼らを眠りから覚めさせてください。
私の子イエスが、短い公生活の間に救いの福音を伝え、多くの霊魂の思いを変えさせ、沢山の愛の奇蹟を行われたように、あなたたちも私の子イエスのように、この至高の瞬間のために準備しましたから、すべての人が考えなおすように助け、病いを治し、深い傷を手当して上げて、恵みと平和と愛を伝え、どんな罪人でも許して上げなさい。
この世の私のすべての子供たちが国境と民族と分派を超越して、互いに和合して一致するように、あなたたち皆が愛の力を発揮するなら、教会が刷新されて、輝やく新たな聖霊降臨が実践され、この世は、聖体にこもられる主を通して救われるようになるでしょう。
マルチン・ルターが自分の信仰を張りながら驕慢に宗教改革を試みましたが、彼もあなたたちと全く同じ私の愛する子でした。
人間は過ちを犯して失敗で間違う事もできますが、その失敗を通して主は悪を善に変えて使われる事もおできになる事を思い、人間的にほかの人を絶対に判断して批評してはいけません。既に分かれて行った小さな教会の中では、私は受け入れられませんでしたが、これからは徐々に私は教会の母として受け入れられるでしょう。
愛する私の小さな霊たちよ!エルサレムの屋根裏部屋で私が使徒たちといつも一緒にいたように、私に従うあなたたちといつも一緒にいますから、カトリックだけでなく、この世の私のすべての子供たちに私の愛の言葉を伝えてください。
主を伝えながら私を伝えるあなたたちに断末魔の内的な苦しみを伴う事がありますが、天の母である私があなたたちのために永遠に休む事ができる安息所を準備している事を忘れずに奮闘努力して、聖体の内に実際に現存しておられる主を伝えなさい。主はパスカの神秘を分かち合おうと、どれほど努力されたか。
世の子供たちを救うために私の子イエスが十字架上で流された五つの傷の御血は、今も司祭が捧げる聖体の秘跡を通して、輸血者としてあなたたちに自らおいでになり、永遠に生きて、住まわれます。
ずっと以前にも言いましたように、いつもあなたたちの心を一杯開け放して、清い心で主に仕えるよう、告解の秘跡を度々受けて、聖体の秘跡の神秘を深く黙想しながら、いつも目覚めていなさい。そうすれば、この世に落とされるはずの恐ろしい血と炎の災いの代わりに、主の無限の慈悲があなたたちの上に注がれ、救いの祝福が与えられるようになるでしょう。
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