私は悪賢い悪魔の横暴に対して考えていました。悪魔はいろいろな形態の仕方で、人間を通して攻撃して来るので悩みを味わいますが、神の深奥な愛をもってすべてを任せ、信頼する心をもって祈りました。どのくらいの時間が経ったのでしょう。突然ある声が聞こえて来ました。
サタンの声:
ジュリアよ! この頃、あなたは余りにも沢山の苦しみを受けています。これからは、少し休みなさい。主イエスも休みながら祈られました。
私は聖母のお言葉だと思い、今まで苦しんで来たすべてをよくご存知ですから、これからはちょっと安らかに休むようにしてくださるのだと思いました。ところが、なぜ辛く苦しい事を克己をもって奉献しようとするこの四旬節に休みなさいと言われるのだろうか、少し不思議だと思いました。何故ならば、聖母は“あなたに与えられたあの多くの苦しみなど、そしてすべての肢体を捻じ曲げて心臓を押しつぶす恐ろしい苦しみさえも美しく奉献しなさい”と言われたからです。
サタンの声:
今まであなたが罪人たちのために犠牲にして来た功徳は天国に満ちていますから、天国の宝はあなたのものです。今は、あなたが安らかに休みながら苦しみのない生活をしても、神は非常に喜ばれるはずですから、小聖堂の仕事も、これからは、皆、他の人に任せて、メッセージはもうそのぐらいにして伝える事をやめなさい。今からは、私が事を取り計らいますから。
ジュリア:
それでは、どうすれば良いのでしょうか。
サタンの声:
今からは、私の意のままに事が進みますから、あなたはもう家庭に戻りなさい。熱心に家族だけの面倒を見れば、私がすべての富貴栄華を全部授けます、私の言葉にそのまま従いなさい。ご主人の出世も、子供たちの将来も、心配しなくても良いのです。分かりましたか。
ジュリア:
何をおっしゃりたいのか、よく分かりません。
“富貴栄華を・・・“と心に思っていた時、
サタンの声:
今からあなたを楽にしてあげると言うのが、いやですか。
どう考えても、私は聖母の言葉ではないような気がしたので、
ジュリア:
あなたはどなたさまですか。姿を見せてください。
サタンの声:
私はあなたの愛する母マリアです。今から私の話をよく聞かなければなりません。レイモンド・スピース神父とも、これからは関係を絶ちなさい。あなたは韓国人なのに、どうして外国人と手を取りあうと言うのですか。今からは、私だけに従いなさい。私があなたを直接指導します。
ジュリア:
スピース神父と手を取りあわせてくださった方は私の母マリア様です。私の命は神が与えてくださいましたから、神が考えてくださいます。富貴栄華を願った事もなく、生き長らえる事を願った事もありません。ひたすら神のみ旨がこの地上で行われる事だけを望んでいます。
サタンの声:
この馬鹿なしれもの。命が惜しくなければ、今日、お前を引いて行こう。俺がようやく準備しておいた俺の霊魂たちを、お前が皆取り返すのは、もう我慢ができない。お前さえ無くしてしまへば、俺は安心できる。そして司祭たちの脈も切ってしまう。
その時から、ひと事も言えませんでした。反抗も出来ませんでした。そのまま、押さえ付けられて死ぬかと思いました。どのくらい時間が経ったのでしょう。夢うつつに目を開けて見ると羅州の泣かれる聖母が何も言われず、哀れみをこめて眺めておられました。世俗の母親が自分の子供が痛くて呻いている時、余りにも切なく自分が代わって苦しみたいと思う、そのような表情でした。
母さまと呼びながら話そうとするのに声が口の外に出ませんでした。それで、身悶えしながらずっと母さまと呼びましたが声が出ませんでした。もう一度大きく母さまと呼びましたが、その声にびっくりしてはっと起き上がりました。その時、時間は夜明け5時でした。見回したら、私が使う小さな机も引っ繰り返っていました。
母さまが何かの話しがあったようで、体をきれいに洗って聖母の家の小聖堂に行きました。小聖堂の戸を開けると、すぐバラの香りと百合の香りが鼻にあふれるほど濃く漂っていました。私が歩いて入って行く時、聖母も奥から来られ、私が立ち止まった時、聖母も立ち止まられました。
その距離は手を取り合えるくらいの距離でした。
聖母: 娘よ!ありがとう。
ジュリア:
母さま、どうして、こんなに何もできない無能な罪人を、これほど愛してくださるのですか。
聖母:
私は単純で小さな者に私の愛を伝えます。小さな霊魂は称賛とか名誉とか光栄を主に返して、私から何も奪い取らないのです。大きな霊魂には欠点になる事も、小さな霊魂には欠点になりません。
あなたは小さな霊魂です。あなたにも欠点が沢山ありますが、あなたの欠点が犠牲となって償う事で善に向かっているので、謙遜になる事ができるのです。私があなたの中で愛をもって生きていますから、あなたのすべてが愛の祈りに変わっています。すべてを捧げなさい。あなたが私に何も断わらないように、私もあなたに何も断わらないでしょう。
ジュリア:
母さま!私は何もできない無資格者です。隠れるほか仕方のない、哀れな、至らない罪人に過ぎません。
聖母:
そうです、あなたは何も出来ず、無資格者だと自白するからあなたを呼んだのです。隠れて仕事をしようとするあなたの中で、私は私の愛のメッセージを伝えようとしています。
ジュリア:
母さま!余りにも不足な私ですから、それは難しい事です。
聖母:
恐れないでください。あなたが不安に思う時、悪魔の攻撃はなおさら激しくなり、勝利を得るために彼らは一層、奮闘努力します。あなたの犠牲と苦しみを通して、多くの霊魂が改心の恵みの中で光を見るようになりますから、悪魔たちがあなたを倒すために、あらゆる方法で必死に振る舞っています。
御覧なさい。善を装う多くの人々を用いてあなたを圧迫していませんか。
私はただひとりの霊魂も見捨てません。かれらは、私の手からひとりの霊魂も奪えません。しかし神は人間に自由意志を与えられたので、神から逃げたり、背いたり、否定したりしながら、自分の意志のままに行い、目がくらんでサタンに従う事があります。これほど信頼心をなくして、私の心を痛ませる子供たちが余りにも多いので、娘よ、あなたに頼むのです。
ジュリア:
母さま!おっしゃってください。主のみ旨を全うされるためなら、私の命も惜しくありません。ひたすら、み旨を果たしてください。
聖母:
それは、ありがとう。主は人間を創造された時、悪魔の仲間に仕立てるために創造されたのではない事をよく知りながらも、多くの人間が悪魔と通じ合い、永遠の愛の中で共に喜びを分かち合わなければならない霊魂が神の怒りを招いていますから、私の愛のメッセージが早く伝えられて、生活が改善されなければなりません。そのためには承認が必要です。司教にもう一度知らせなさい。私の愛する司教、私の可愛い子である司祭、彼はその一生を主に任せながら、多くの傷と痛みと苦しみの中でも絶え間なく主の代理者として親となり、子供たちを世話しました。その多くの犠牲と償いを通して私も慰められています。
彼から主の栄光の光が輝くようになるでしょう。 悪魔が射る火の矢をよく防ぐ事ができるように、小聖堂でミサを捧げるようにしなさい。
私の子イエスが血と汗を流しています。余りにも多くの霊魂が悪魔と力を合わせていますから、小聖堂に聖櫃を備えて私の子イエスと一緒に祈れるようにしてください。どうすれば必ず勝利が得られるのかを見るようになるでしょう。助けてください。
暗い世を明るく照らしてくださる私の子イエスを心から受け入れなさい。
ジュリア:
母さま!どうすればよいのでしょうか。
聖母:
主任司祭とスピース神父と共に、私の子である司教と合意しなさい。それで、多くの罪人の霊を救うために協力してください。
ジュリア:
どんな方法ででしょうか。
返事がありませんでした。いくら尋ねても何も言われないで黙々と黙っておられましたが、聖母は泣いておられました。その時、時間は午前7時でした。 |