私はビデオ室に安置されていた聖母の前に出て、ある小さな霊魂の真心と孝心を聖母に奉献して、彼と一緒に泣きながら祈っている途中、午後4時15分頃に脱魂状態に入りました。輝く王冠を被られた聖母が青いマントをはおりになって一方の手にはロザリオを持ち、非常に美しい姿で現われになりましたが、顔には心配が溢れ出ていました。
聖母: 娘よ!この世の罪悪が非常に多く、今日も私は苦しみを味わっています。
私は、聖母のこの言葉を聞いて非常に切なくなりました。聖母被昇天の大祝日である今日だけでも、すべての子供たちから慰められ、讚美と賞賛を受けられなければならないのに、今日も苦しみを味われるとは・・・私の心は非常に痛みました。
聖母:
娘よ!今、あなたが考えているように、すべての子供たちが同じく考えるなら、どんなに良いでしょうか。今、多くの子供たちは腐って無くなる肉身と、誤りに染まった世俗に妥協して、形式的に私に従っています。心から私に従う子供たちは極少数に過ぎないので、私の心は非常に悲しいのです。
聖母は喉を詰まらせた声でしたから、私は聖母を見ましたが、聖母は泣いておられました。私は聖母に切なく申し上げました。
ジュリア:母さま!申し訳ありません。お許しください。私が余りにも不足でした。もっと努力して、母さまのみ旨に従いたいと思います。
聖母:今、悪魔はあなたを倒して、私の選んだ司祭たちと多くの子供たちを打ち倒し、メッセージが伝えられないようにしようと、あらゆる方法を尽くして苦しめています。
悪の花は表面を見ると美しいが、狡猾にも純真な霊魂の心まで混乱させて、捕らえてしまいます。つまり、悪は潔白な外観の中にも隠れています。これは、恵みの中にある霊魂だけが見分ける事が出来ます。それで、天の道を知っていると言いながら、頭では知っていて、口ではそう言いますが、実践に移す事ができません。傲慢と貪欲をもって判断する霊魂たちの傲慢な心をむなしくして、あなたを通してその霊魂たちが私に捧げられないとしたら、私はそれを喜ぶ事ができますか。
ジュリア:はい、母さま!でも、母さまが助けてくださるなら、何も不可能な事はありません。
聖母:ありがとう。私の娘よ!
その時、急に地震が起きたような騷々しい音がして、私の前に不思議なものが現われましたが、上体は灰色の馬の形で、下は人間に似ている分裂の悪魔でした。多くの国の間に仲違いをさせて三つの個所では戦いが始まりましたのに、中央の国は戦う途中で逃げて行く様子も見えました。その様子を見て悪魔は大喜びで笑っていました。大きい悪魔が小さい悪魔たちを世に派遣して、またその大きな悪魔はすべての国々を一目で見下ろしながら、またどの国に戦いをしかけようかと、気味の悪い姿で微笑んでいるので、私がもう止めたほうが良いと言うと、その悪魔は自分たちの仕事に協力するなら国の一つを与えると、私に優しく言いました。
私が断固として拒絶すると、その悪魔は“お前とスピース神父を殺してしまえば、私の仕事がはかどるのだ・・・お前はわれらの大敵だ。だからお前を殺してしまうのが良い” と言いながら、いきなり私に飛びかかって、私に降伏を要求しました。
しかし、私が屈服しないので他の悪魔たちを呼んで殺そうと言いました。馬の形をした親分格の悪魔は私を倒して首を押え、他の小さい悪魔は足を取って折ろうとしました。それでも、私は聖母に完全に全てを委ねて、むしろ私が殺されても全世界に平和があるようにと切に求めました。ふとした瞬間、目の前がまっ暗になり、死ぬかもしれないと思いましたが、その直後、首が自由になり、光があかあかと照り始め、誰かが私の手を取りました。暖かく大変柔らかな感じでした。その時、優しく親しいながらも痛ましい声が聞こえて来ました。
聖母:
娘よ!私の愛する可愛い娘よ!あなたにいつも苦しみのみを与えた事、心苦しく思います。しかし、このママは非常な侮辱のためにもっと多くなった受難の苦しみを味わっています。今は、罪悪と無秩序の時代です。あなたが見たとおり、この世は無秩序が余りにも酷くて、大きな脅しが全人類を容赦なく押さえ付けています。私がそれを打ち破るとしても、世界が悔い改めなければ何の役に立つでしょうか。
この世の多くの子供たちが現在ほど改心から遠く離れて、悪魔の操りを受けながら、悪魔と力を合わせて、破綻をもたらした事は未だかつてありませんでした。彼ら皆が私の愛の声を聞かなければなりません。ところが、彼らが愛に燃える私の切ない声を聞き分けるどころか、冒涜と侮辱、批判と判断をもって私に逆らうので、彼らが人の霊魂に及ぼす害は深刻になり、愛する私の小さな霊魂たちが苦しみを味わうのです。
ジュリア:母さま!彼らが一刻も早く悔い改めるように私の苦しみを差し上げます。
聖母:
ありがとう。私の小さな霊魂よ!彼らの罪は大きいけれども、彼らを哀れに思い、彼らが私のもとへ戻って来る事を望んでいます。しかし彼らが私から顔を背けて逆らうなら、遠からず正義による神の手が高く上げられ、怒りの杯が溢れるでしょう。
その時になって後悔したところで何の為にもならないでしょう。
苦しみを受けながら私に従う私の娘よ!日夜苦しめて誘惑する悪の勢力に対して、手ごわい戦いをしなければならない弱い私の小さな霊魂たちを、今日も、あなたの苦しみを通して呼び集めます。もっとよく奉献してください。高蛋白であればあるほど腐れば匂いがひどくなるように、坂が険しければ償いも大きいと言う事を知りなさい。
あなたの耐え忍んでいる苦しみを通して殉教の種子を受け集め、私の純潔な心の花園にその善良な種子をまいて花を咲かせようと思います。ですから、善い種子を沢山準備しなさい。それは、決定的な試練の時に多くの国と人類を救うためなのです。
私の愛する小さな霊魂よ!私に向けるその忠誠心で、犠牲となった私の愛をひどく侮辱したり、反抗したりする兄弟たちのために、そして現在、教会のために出産の苦しみを耐え忍んでいる聖職者や修道者たちのために、あなたたちを完全に捧げなさい。愛をもって私に完全に委ねて従った聖人たちのその道をまっすぐ行かなければなりません。
私に近づいて従わなかった聖人、聖女はかつていませんでした。私が選んだあなたは、あなたが受けた重要な使命のために私の保護と私の愛を絶対に疑わないで、信頼し、依託して心から燃え上がる強い愛の炎をもって、怒りの杯を祝福の杯に変えるでしょう。
娘よ!この世のすべての人々があなたを見捨てても、私がいつもあなたの側に居る事を忘れずに天国の報いを考えなさい。では、ごきげんよう。さようなら。
聖母が見えられなくなると、光が消えて苦しみが始まり、身もだえしましたが、目を開けて見たとき、私の体は支える事ができないほど非常に痛みました。担架に乗せられて母屋に来ましたが、実際に足がひどく痛く、足の指からは血が出ており、呼吸するのも困難でした。側で見守っていた方々が急に血の出る姿を見て不思議だと証し言したりしました。
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